治験の副作用情報
動物実験で得られたデータを元に、極微量の薬剤量から治験は開始されていきます。
それに加え、各種検査を頻回に行い、皆さんの体調変化を見逃さないように細心の注意が払われながら治験は進められていきます。
しかし、残念な事に、これだけ万全な状態で治験にのぞんではいるのですが、副作用が出ない訳ではありませんし、
完全に安全であるとも言い切れないのが本音です。
死に至る事や、後遺症が残る事は皆無ですが、
発熱や腹痛、下痢などの副作用は出る可能性があります。
また、新薬を飲む訳ですので、予期せぬ副作用が発現する可能性があります。
その事は十分に理解して参加する必要があります。
私が10年以上勤務した上での治験の安全性情報を下記に書いてみますので、
参考にしてみてください。
私が遭遇した副作用
私が10年以上勤務した中で、生命を脅かす副作用に遭遇したのは一名です。
その一名は、薬剤によるアナフィラキシ-ショックを起こしていました。
分かりやすく言い換えると、薬剤によるアレルギー反応ですが、
この反応はどの薬剤でも起こりえる反応です。
早急に処置を行った事により、被験者は無事回復しました。
その他の副作用に関しては、殆どが軽度(治療しないで回復)の症状で、
予測範囲の副作用でした。
その他の副作用
- 頭痛
- 腹痛
- 起立性低血圧
- 血管炎
- 発熱
- 下痢
- 肝機能上昇
- 嘔吐
まとめ
かなり低い確率ではありますが、
生命を脅かす副作用に遭遇する確率はゼロではありません。
しかし、10年間以上勤務して生命を脅かす副作用はこの一件のみで、
この一件も適切な処置で回復しました。
全体的な感想としては、副作用を甘くみてはいけませんが、
あまり過敏に反応する必要はないかもしれません。
しかし、やはり説明される副作用の内容はきっちり確認して、ほとんどは軽度ではありますが、
発現する事はしっかり認識した上で治験に参加する必要があります。
どうしても副作用が心配である方は、
コスメや化粧品のモニターなどに参加するのが良いかもしれません。
化粧品系統は、肌に薬を塗るだけです。
薬剤を飲んだ場合は、取り出す事が出来ないので処置が難しくなりますが、
肌に塗るタイプなら洗い流せますし、自分の目視でも確認できますので
比較的安全に参加する事ができると思います。