喘息の治験に参加する方法
喘息の治験に参加する為には、自分が通院している病院で治験を紹介してもらうか、もしくは、自分で治験紹介業者に登録する必要があります。
治験を紹介してくれる病院は、小規模な診療所よりも、大規模な医療機関(大学病院など)の方が圧倒的に多いです。(被験者数を稼ぐため、製薬企業も患者が多い医療機関に依頼するため)
治験に参加する意思がある方であれば、
基本的に誰でもエントリーを希望する事は可能です。
しかし、治験に参加する為には、
いくつか決められた条件に合致している必要があります。
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一般的な喘息の治験に参加するための基準
- 気管支喘息の診断を受けた方
- 未成年者は親の同意が必要
- 薬剤アレルギーをお持ちの方
- 重度の喘息の方
- 授乳中の方
上記以外にも細かい規定があるのですが、大きな基準はこのようになっています。
治験に参加されますと、
参加期間中の治療費や交通費は製薬企業から支給されます。
(負担軽減費と言いまして、実質的な自己負担が無いもしくは黒字になる事もあります)
これだけ見ると、簡単に参加できて新しい治療もしてもらえる。
しかもお金までもらえて良い事尽くしのように見えますが、
実はしっかりリスクも含まれています。
- プラセボ(儀薬)にあたる可能性がある
- せっかくコントロールできている薬を一度休憩する必要がある
- もしかしたら予期せぬ副作用がでる事もある
私も業務で喘息領域の治験を受け持った事があるのですが、
一番気をつけてもらいたいのは1番の項目です。
新薬による治療が受けられる事に魅力を感じて参加はしたが、
残念ながらプラセボに該当してしまったというパターンです。
第T相臨床試験の場合には、8名投薬するとすると、2名がプラセボだったりしますので、
つまり25%が擬似的な薬という事にないります。
プラセボの場合には、もちろん外見だけを模した薬ですので薬効はまったくありません。
すなわち
治験の性質上、症状が悪化したとしても現状を維持しながら投薬を継続していきます。
【 酷い場合は、救済薬が出されるか、もしくは治験を中止にします 】
もちろんいつでも自分の意思で治験をリタイヤする事ができます。
過度に心配される必要はありませんが、
私が担当した治験では多くの皆さん苦しい思いをされていたのも事実です。
(逆に、運よくアクティブに該当し症状が劇的に改善された方もいらっしゃいました)
治験に参加される際には、メリットの部分だけではなく、
デメリットの部分にもしっかりとフォーカスを合わせて参加する事が重要です。
特に喘息の場合には直にQOLに影響を及ぼしますので、
十分考察してから治験へ参加するようにしましょう。
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