オーファンドラッグ
世界には多くの病気が存在しますが、
その中でも患者数が少ない稀な病気に対しての薬剤をオーファンドラッグと呼びます。
このオーファンドラッグを開発するにあたっては、
製薬企業にとって大変な負担がかかります。
症例数が余りにも少ないので、薬剤が無事できあがっても、
開発に費やした費用が回収できないからです。
すなわち、開発に着手した時点で赤字覚悟で進めています。
オーファンドラッグの開発には、国から補助もおりますが、やはり採算は会いません。
私が唯一開発しているのを目にしたのは、大塚製薬株式会社だけです。
採算が合わない薬だとわかりながらも開発を進めている製薬企業は、
本当の意味で医療に貢献していると思います。